※注意※
村雨とケッコンカッコカリする以前のお話です。「村雨との航跡」というカテゴリー内で続き物のお話を書いています。
- 執務室 -
トントントン(ノック音)
僕「は~い」
ガチャ
村雨「失礼しまーす」
僕「お、おぉ~村雨かぁ~」
村雨「はいはぁ~い♪ 今日から3日間秘書艦を務めます、駆逐艦・村雨です」
村雨「よろしくお願いします!」ニコッ
僕「あ、あぁこちらこそよろしく頼む」
僕「……」
僕(あの廊下での出来事以来だろうか、この娘が気になってしょうがない…)
村雨(トコトコ…)
僕(他の艦娘たちや艦隊運営にも慣れてきた感じはあるのだが…村雨を前にすると緊張してしまう)ドキドキ
村雨「提督?」ジー
僕「わぁ!?びっくりした!どうしたの急にちぃ近づいてきちゃって!?」
村雨「提督から指示をもらいたくて。もしかして具合でも悪いんですか?」
僕「あぁそうかそうかすまない。ちょっと考え事をな…」
村雨「そうですかぁ」
僕「えーと…まずは演習の手続きからしてもらおうかな」
村雨「はいはぁーい!」
僕「今日の艦隊編成は~」
・
・
・
(そして3日目になり…)
村雨「提督、ちょっといいですか? この書類なんですけど…」
僕「ん?」
村雨「ここ」
僕「……」ジー
僕「ああああ、ごめんごめん。俺としたことが、こんなミスを…」
僕「まだまだ新米だな」アハハー
村雨「ん~」
村雨「提督、何か悩みとかあるんですか? 村雨で良かったら相談に乗りますよ…?」
僕「うっ…」ドキッ
僕「し、心配かけてすまない。悩みというか…こう自分の中で迷いがあってな」
僕「でもこれは自分で解決すべき問題だと思うから…その気持ちだけありがたく受け取っておくよ」
村雨「……うふふ」
村雨「そうですか、了解しました♪」ニコッ
僕(キュンッ)
村雨「でも!無理だけはしないでくださいね!」
僕「ああ。ありがとう」時計 チラッ
僕「そういえば村雨はそろそろ改装の時間だな」
村雨「はい♪ 改装してもっと艦隊の力になれるといいなぁ」
僕「そうだな…提督としても嬉しいよ」
トントントン(ノック音)
僕「ん?はーい」
ガチャ
五月雨「失礼します」
村雨「あら、五月雨じゃない。もう来てくれたの」
僕「秘書艦の交代だな?」
五月雨「はいっ、村雨姉さんの改装ですからね!早めに来ちゃいました!!」ワクワク
村雨「ふふふ…ありがと。でもこの残りの書類を済ませてから行くから」
五月雨「いえ!ここで私が引き継ぎます。姉さんの改装した姿、早く見たいです!」
五月雨「提督も見たいですよね!?」
僕「お、おぉそうだな」
村雨「そう?そこまで言うなら…お願いしちゃおっかな」
五月雨「まかせてください!」
村雨「改装が終わったらまたここに来るから、楽しみにしてて♪」ニコッ
五月雨「はいっ!」
僕(ドキドキ…)
・
・
・
(改装終了後)
五月雨「おめでとう村雨姉さん! かっこいい…!艤装ちょっと触っていいですかぁ!?」
村雨「ええ、もちろん」
僕「可愛い…」ボソッ
僕(あれ…?改装って艦娘自身もこんなに成長するんだっけ…急に大人っぽく)ジー
村雨「提督、どう? いい感じいい感じ?」
僕「ああ、すごく…いいと思うぞ」
村雨「やった♡」ニッコリ
僕(ドクンドクン…)
僕(なんだこの胸のときめきは…今まで経験したことのない感覚…!)
僕(これはもしや…恋!?)
僕(俺は艦娘に恋してしまったというのかっ!!!?)