※注意※
村雨とケッコンカッコカリする以前のお話です。「村雨との航跡」というカテゴリー内で続き物のお話を書いています。
- 執務室 -
僕「ハァ……」
長門(秘書艦)「……」カキカキ
長門「どうした、提督。ため息なんかついて」
僕「あぁすまん。別に村雨にかまってもらえなくて寂しいなんて思ってないから大丈夫……」ボソッ
僕「………」
僕「はっ!!?」
長門「フッ。なるほど、そういう事か」
長門「最近村雨は春雨の指導にあたってるからな。そのおかげで接する機会が減ってしまった、と」フッ
僕「……くっ、その通りだ。しかしそれも、もう少しの辛抱さ」
僕「村雨には内緒な……」シーッ
長門「うむ」
トントントン(ノック音)
僕「ん?どうぞー」
ドアガチャ
陸奥「二人ともお疲れ様。間宮の新作買って来たんだけど三人で食べない?」ニコッ
僕「おっいいな~。ちょっと一息入れるか」
長門「陸奥よ、どうやら提督には悩み事があるようだ。相談に乗ってくれないか?」
僕「ちょっ長門ぉ!?」
陸奥「ふ~ん……。うふふっ、いいわよ♪ お姉さんにまかせて♡」ウィンク
僕「いやぁ~あはは……」(苦笑い)
長門「フフッ」ニヤ
・
・
・
カクカクシカジカ
僕「……という訳だ」モグモグ
陸奥「あらあら、女の子みたいな悩みねぇ」ウフフ
僕「うぅ…」
陸奥「んー。いくら指導で春雨ちゃんにつきっきりでも、村雨ちゃんと話せるタイミングくらいあるでしょ?」
陸奥「その時に提督から接していけばいいんじゃないの?」パクッ
僕「それはそうなんだが……」
僕「村雨はずっと……姉妹艦である春雨に逢いたがっていたんだ」
僕「それが叶った今は二人だけの…いや、同じ白露型の仲間たちとも過ごす時間を大切にしたほういいのかなって思ってるんだ」
陸奥「ふ~ん……」
長門「……その中に提督がいると水を差してしまう、そう考えているのか?」
僕「まぁ、そうだな」
陸奥「考えすぎじゃないかしら。 もし私が春雨ちゃんだったら提督の事も気になるかな~?」
陸奥「どんな人なんだろうってね♪」
僕「そ、そう…?」
長門「陸奥と同意見だな。その気遣いは嬉しいが、提督自身が我慢する必要はないだろう」
長門「私たち艦娘は、提督を拒みはしないさ」ニコッ
僕「長門…」ウルッ
陸奥「うふふっ♡ それに提督だって春雨ちゃんの事、もっと知りたいんじゃな~い?」ツンツン
僕「……すっごく知りたい!!」
陸奥「でしょ~!」
僕「二人ともありがとう。話してみて良かったよ」
長門「うむ」
陸奥「どういたしまして♪」ニコッ